院長大谷が患者さんの疑問にお答えします
肩こりの予防方法とかないですかね?
肩こりについて
肩こりには様々な原因が考えられます。例えば、デスクワークや姿勢が良くないなどの日常生活からくるものや、関節の異常や「頸椎ヘルニア」「鞭打ち」「五十肩」「脳動脈瘤」「狭心症」などの怪我や病気が原因で肩こりを感じることがあります。内臓疾患からくるものは比較的左の肩に多く、痛みの感じもピンポイントにここが痛いという感じではなく、なんとなく左肩全体に違和感を感じます。これを放散痛といいます。こういう場合は病院にいきましょう。
そもそもなぜ肩こりになるのか
人類が肩こりを感じるようになったのは4足歩行から2足歩行になったからだと言われています。
4足歩行の時は上半身は前足で支え、下半身は後足で支えていました。2足歩行になることで人間は前足を自由に使うことができるよになり、文明は発展していきました。
しかし、両手が自由に使えるようになったことで首や肩の筋肉で両腕を支えないといけなくなりました。それにより重力負荷も加わり、「肩こり」になるというわけです。
さらに、両手が使えることで座る立つができるようになり、座っているだけ立っているだけでも肩や腰の筋肉に負担がかかるようになります。現代人はデスクワークや運動不足によるストレスが血液循環を悪くして筋肉に影響を与え筋肉が硬くなりより一層「こり」を感じるようになります。
長時間の同じ姿勢(座る・立つ)は血液循環を阻害し「こり」を生じやすくなるので、なるべく同じ姿勢は避けたいところです。できれば、30分ぐらいを目やすに姿勢を変えるもしくは肩を回す、腰をひねるなどの簡単な運動、ストレッチを入れることで血液循環を良くして「肩こり」を避けましょう。
肩こりの症状
肩こりには様々な症状が伴います。肩がこる、痛いは当然あると思いますがそれ以外にも肩こりと一緒に出る症状があります。肩こりと一緒に出ている症状のことを随伴症状といいます。

主な症状
- 肩がこる
- 肩が痛い
- 肩が回らない、上がらない
上記のように肩周りに関係する症状があれば「肩こり」の可能性があります。
随伴症状
- 手の痺れ
- 眼精疲労
- 頭痛、めまい、吐き気
- 首こり、痛み
- 糖尿病、胆石症、高血圧
肩こりがある人は上記のような症状も発症していることが多いです。逆にこれが原因で肩こりになる可能性もあります。
なので、肩こりだけの改善をするのではなく随伴症状も改善させるようにすると相乗効果で改善も早くなります。
肩こりの改善方法
ここまで肩こりの原因と症状についてまとめましたので、今度は肩こりの改善方法になります。
同じ姿勢は30分まで
最初にも記載しましたが、長時間の同じ姿勢(座る・立つ)は血液循環を阻害し「こり」を生じやすくなるので、同じ姿勢は避けたいです。できれば、30分を目やすに姿勢を変えるもしくは肩を回す、腰をひねるなどの簡単な運動、ストレッチを入れることで血液循環を良くして「肩こり」を避けましょう。
そもそも人間は同じ状態を長時間続けるのはかなりのストレスを感じてしまいます。姿勢を崩さずに集中できる時間は30分が限界です。多くの方が気づかない間に足を組んだり、組み替えたり、お尻をもぞもぞしたり、だんだん猫背になってくると思います。なので、姿勢が崩れ集中力も散漫な状態なら肩を回したり、腰をひねるなどの運動やストレッチを入れるといいです。お手洗いまで歩くなども効果的だと思います。とにかく、身体が固まらないように動かしましょう。
肩こりを改善するための運動
- 肩回し :前後に腕を回す。ゆっくり。
- 肩甲骨よせる:胸を開くように肩甲骨をよせる
- 肩甲骨広げる:丸太を抱くように肩甲骨を開く
- 肩をすくめる:肩をすくめて一気に脱力する。
これらを10回ずつ隙間時間にやってみましょう。
血行をよくする
- 適度な運動:1日30分程度の運動
- 栄養補給:ビタミンE、ナイアシン、鉄分、亜鉛
- 水分補給:1日2ℓ程度を目安に飲みましょう
普段、何を食べているかで身体は変わっていきますので、食事は見直すことをお勧めいたします。
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